モデラーズエキスポ2012を振返る最終章は、全ての作品を紹介したいのはもちろんなのだが、個人的に気になった作品中心にお送りします。

戦車親父さんを中心とするヒストリカルチームのブース。

「これどうやって作るねん?・・・・。」その子はかわいい関西弁でフラットフィギュアペイントの実演コーナーにやってきた。ご両親が微笑ましく見守る中、戦車親父さんのざっくばらんな指導で男の子はフラットフィギュアのペイントに一生懸命になっていた。とてもいい雰囲気だった。他にもご老人にもフラットフィギュアは人気でした。
今回ヒストリカルチームの中で一つの見所でもあるのが、違う作家が同じキットを手がけた時の仕上がりの違い。

アレクサンドロスモデルのナポレオン。左が豊田さん、右がコンラッドさん。

ヤングミニチュアのザポロジアンコサック。左がKazfumiさん。右が豊田さん。

ヤングミニチュアのローマ騎兵将官。左がコンラッドさん。右がKazfumiさん。

これは壮観なアレクサンドロスモデルのブリュンヒルデ。左からKazfumiさん、岩野 歩さん、戦車親父さん。

ベースの設定、盾の扱いなど、同じキットでも作り手によってこんなに違いがあるのです。戦車親父さんの盾の模様は個人的にとても気に入りました。史実よりも、このように作者の創意が受領できるのもヒストリカルミニチュアの楽しい所。
さて今回韓国のマスターモデラー、ダグラス・リーさんも参加されています。今回また新作を持ってきてくれてました。何度見ても美しいですね。

ここ最近は朝鮮戦争をテーマにした作品を作りつづけているそうです。どういうシチュエーションか少しわからないけど、赤ちゃんを生んだと思われる女性が戦車の上で兵士に我が子を託そうとしているようです。ダグラスさん曰く、今年のユーロミリテールでは、ヨーロッパ人には良く解ってもらえなかったそうです。だからもしユーロミリテールでジオラマ部門で入賞したければ、「突撃」とか単純なテーマにした方がいいと冗談を交えながら仰ってました。

とにかく手の痕跡を感じないというか、ドライブラシにおいても、本当に注意深く塗られています。
あと、飛び込みでダグラスさんと一緒に初来日したYoonさん。実はこの人の作品を生で見たかったんですよ。

素晴らしいですね!塗料はタミヤエナメルなんですよ。僕は信じられませんでした。なんて言うとタミヤさんに叱られてしまいますが、他の人も良く言うけど、タミヤエナメルをシンナーで薄めて重ねると、下地が溶けてしまってきれいにできないんですよ。Yoonさん曰くブロークンイングリッシュで「タミヤエナメル イズ グッド トリョー」。
これを訳すと・・・「あんたが下手なだけだよ・・・・」ってか?
次はゲスト作家さんの中から

ベトナムにテーマを絞って作品を作っている山田さんの作品。沢田教一の有名な写真を基にしているそうです。

釘宮さんのノルマンディー上陸作戦の7日間を時系列で描く連作の中なら2点。私も世間知らずというかこのような作品を作っている人がいるということを全く知りませんでした。一作一年をかけて作ったので、7年越しの作品ということになります。僕も何か一年腰を据えてじっくりと大きなものを作りたくなってしまいました。

開催前夜から夕食を共にさせていただき、楽しいお話をいただいた、水野シゲユキさんの作品。
続けてサポーターズギャラリーの中から。実はサポーターズの方々の作品はフォーマットが破天荒で楽しいのです。いわゆるプロというメディアで活躍されている方の作品って技術的にも素晴らしいのですが、大体どういうものが出来るのかは見なくてもわかります。でも一般の方の作品はそうではありません。僕にとって一番楽しい作品ばかりでした。

なんかこういう廃車って凄く気になるんですよね。良く見ると子猫が・・・・。けけけけけけ〜っ!(歓喜の呼び声)・・すみません。猫の事になるとつい我を忘れてしまいまして・・・・。

ルパンは大好きです。顔がなんか原作のルパンに似ているような・・。車の作り込みも素晴らしかったです。作者さんもルパンの世界からでてきたような感じの方でした。実はこの写真に写っているんですよ(笑)

渋い!と思ったら、ヒストリカルトークショーの時にパソコン操作でサポートしていただいた,わこうさんの作品。自分も詳しくはないけど、アメリカンマッスルカーとか。こういう雰囲気は好きです。

自分もフィギュアをやってる関係か、つい同じような作品に目が行ってしまう。

72分の一にこだわってる72和会の方々の作品。凄い細かい作りこみで凄かったです。

ダッチ、ダッチ、ロボダッチ〜!みんな大好きロボダッチ〜。うれしかったのは、他の方でも割とロボダッチの出品がありました。僕も実は大好きなんです。ロボダッチ。昔、イマイから出てたキットはほとんど作りました。昔作った残骸が残っているので、後日このブログにアップするかもしれません?
いやぁ、皆さん。本当に楽しかったです。もし来年また呼んでいただけるなら、どうしたら恩返しができるだろうか?とそればかりを考えています。

最終日、コンシェルジュのすこっつさんの計らいで上のような感謝状のプレートをいただいてしまいました。まことに感謝に絶えず、涙さえこみ上げてしまいました。ありがとうございます。
他にも紹介したい作品などいろいろありました。作為は特にありませんが、紹介できなかった作品や、作者の方々にもご不満な点もあろうとは思いますが、どうかお許し願いたいと思います。
最後にお世話になった実行委員の方々、サポートスタッフの方々、また、ブログや、HPを見ているという方が数名いらっしゃってくださいました。皆様に心をこめて感謝をいたします。これからもどうぞよろしくおねがいします。
それでは。また。