エイハブ船長

 今日の朝 WOWWOWでクラシックムービーの金字塔である「白鯨」をやっていたので、見てしまった。先月末のTFSの例会で会員のカンブリアさんが塗って来たエイハブ船長のフィギュアを見たことが頭の片隅に残っていた為だと思う。私の父親はグレゴリー・ペックの大ファンで白鯨は劇場で見て、父の心の中では1番の映画ということになっていたらしい。僕も幼少の時TV放映された同映画を付き合いで見せられ、父の情熱たっぷりの説明だかを、聞かされた事をかすかに憶えている。それにしても、これは久しぶりに僕にとってもカウンターを食らったという感じであった。昨今の本当の意味で心に残る映画に出会わない事が多い中で昔の映画を見るといつも、感動してしまう。
 結局執着に凝り固まるとろくな事になりませんよというお話ですね。船が社会だとしたら、エイハブ船長は指導者になるわけで、圧倒的な執着に固まった人間に対して、周りの人間が如何に浄化能力があるかどうかで社会や組織の命運も決まるような気がします。第2次大戦のドイツ軍にしたってヒトラーが最後の反撃であるラインの守り作戦を発動させた時だって、側近の将軍達は皆反対だったけど、結局ヒトラーの言う通りにしちゃって、温存させなけらばならない戦力を摺潰すことになってしまったわけです。なんか、企業のトップにもいるんじゃないですかね?エイハブ船長みたいな執着の虜になっちゃってる人が・・・。
 しかし、ヒストリカルフィギュアモデラーとしてみると、こうした執着の虜になってる人物のほうが、作品になるから不思議です(爆)
 今朝みたグレゴリー・ペックの鬼気迫る名演に打たれた私は、ぜひともグレゴリー・ペック版のエイハブ船長のバストモデルを自作したいと思っています。もう既に絵は頭の中にできてます。一つは自分の恨みを呪詛する場面の取り憑かれたエイハブと、もう一つは嵐の中で叫ぶエイハブです。
 実は僕は昔からこういった切れちゃったキャラクターが大好きです。
 1.アンソニー・ホプキンスのハンニバル・レクター博士
 2.ジャックニコルソンの「シャイニング」のジャック親父
 3.アレック・ギネスの「ヒトラー最後の10日間」(ドイツ版じゃないです)のアドルフ・ヒトラー
 4.「将軍達の夜」のピーター・オトゥール演ずるタンツ将軍
    はっきり言ってピーター・オトゥールはアラビアのロレンスよりもこちらの演技で評価されねばならない。
 そしてここにめでたく5番目にグレゴリー・ペックのエイハブ船長が仲間入り(喜)!
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  by Snakestone | 2009-06-07 17:50 | フィギュア関連 | Comments(2)

Commented by winter moon at 2009-06-08 00:18 x
最近の歴史映画のキャラクターはけっこうキット化されてますが昔の名画物となるとモンスター系以外はお寒い限りですよね。ぜひぜひ、すねーくすとんさんの手になる立体化を拝見したいですね〜。白鯨を見たのは私も大昔ですがクジラの体にからまったまま死んだ船長の手が手招きするラストは忘れられません。候補5つの中では新しめですがレクターは作るならやっぱり”羊版”ですよね。
Commented by Snakestone at 2009-06-09 00:44 x
どうもwinter moon様。
>レクターは作るならやっぱり”羊版”ですよね。
まさにおっしゃるとおりです。「ハンニバル」は原作者に映画人が敗北をした代表的な作品だと思います。儲けたいという執着にかられた映画人がレクター博士を陳腐なキャラクターにしてしまいました。私は原作を読んだのですが、原作に忠実に、陰惨に作った方がよっぽど良かったと思います。
 でもレクター博士も結局は戦争が生んだ悲劇的な怪物だったんですね。
 実は僕も昔から友達によく言われます。私に見つめられると生気を吸い取られるようだって......。

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