やはり油彩はいいなぁ〜(連載で出来なかった事)

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これは一年以上前からお蔵入りになっていたラルッシアのローマ兵です。
顔を久しぶりに油彩で塗ってみました。やはりこの深みと神秘性はアクリルでは出せませんね。
PGの連載でやりたかった事がありました。当初連載ではできるだけ自分のペイントの考え方とか塗り方というのは抑えてセーブしていたのですが、ゆくゆくは僕の連載を見れば一通りのフィギュアのペイントを体系的にマスターできるようなものにしたかったのです。リニューアルしたら次のような計画を持っていました。
第1回:フィギュアの見方
    明暗をどうとらえるか?(球に還元して考えてみる)
    色々なトーンの考え方
第2回:モノトーンとダブルトーン(2色)で塗ってみる
    グレイのモノトーンで考えてみてそれを寒・暖2色で置き換えて塗る考え方とその方法。
    ・太極から陰陽2極が生まれる(うっ!なんてかっこいい事言っちゃったんだろ)
第3回:2色から4色へそしてフルカラーへ
     基本的な2色の考え方から色を増やしていくやり方。
以上で基本的な捉え方は終わり。
第4回:実践編エナメル編
     エナメル塗料の特性を生かした塗り方。
第5回:実践編油彩編
     油彩の使い方とブレンディングなど
第6回:実践編アクリル編
     ファレホとタミヤアクリル等の違いの生かし方など
第7回:トータルソリューション
     アクリル、エナメル、油彩を適材適所で使い分ける総合的、併用的ペイント
第8回:様々な表現方法
     フィギュアにはローキー、ハイキー、ハイコントラストなど様々な表現が可能である事を紹介。
     その点、他のモデリングとは一線を画す。

と・・・一応こんな事を計画していました。
しかし、実現できなくて実は良かったと思っています。というのは静岡などの色々なイベントで色々な人と会って話をしているうちに、多くの人はそんな事は求めていないし、楽しくやれればそれでいいのだと思うようになったからです。 
 僕は今後技法や方法論はよほど質問されない限り公開しないスタンスで行きたいと思っています。
自分の技法は自分だけのもの。心の中に封印することにしました。
でも作品は公開したいと思うし、もし気に入ってくれる人がいるなら、そこから盗んでくれればいいと思っています。作品は言葉より雄弁ですよね。

       
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  by Snakestone | 2010-09-29 00:34 | フィギュア製作レポート | Comments(9)

Commented by Kazufumi at 2010-09-29 11:24 x
この作品、良いですね。流石です。完成楽しみにしています。
Snakestoneさんはやはりアクリルと油彩の特性の違いが結果に与える事を考えていらっしゃるんですね。なるほどと思いました。私的には公開予定だった技法などを「求めている派」なので、公開されないことが残念です。Snakestoneさんのように深く、深く追求したほうがこの趣味はもっともっと面白いものになると思います。モノトーンから考えるという手法は私も非常に興味があります。トーンの追求などにも興味ありますね。いろいろ紹介していただけると嬉しいです。
Commented by Kazufumi at 2010-09-29 11:26 x
余談ですが、最近planetFigure(http://www.planetfigure.com/forums/)で日本人スタッフになりまして、日本人メンバーを募っています。もし良ければユーザー登録して作品公開しませんか?スタッフの人たちもアジアのヒストリカル作品に強い興味を持っていて、Snakestone氏のような方がメンバーになられると強力です。
Commented by Snakestone at 2010-10-01 01:04
>Kazufumi様
こんにちは。
どうもありがとうございます。
planetFigureは戦車親父さんからもお誘いいただいています。
なんだか登録が難しそうな気がして。
でもplanetFigureは発足当時リンク希望をしてきて、昔僕のHPもリンクされてたんですけど、最近そのリンクリストのページがなくなってしまったみたいですね。
検討してみます。
Commented by 木蘭 at 2010-10-03 12:40 x
リハビリ(?)活動が進んでいる様で、お喜び申し上げます。

色彩学の「し」の字も知らない人間にとっては、補色・対色・彩度とかって、???な感じなので、敷居が高い、めんどくさいと感じてしまうのですね。
その知識を頭に入れてみても、劇的に何か変わるのだろうか?という疑念。
・・・かくいう私もそうなのですが。
色彩の基本を無視した塗りと、忠実な塗りを比べて、「ほぉら、こんなに違うでしょ?」と言われると、ふらふらぁ~っと何かにお金を払っていたりするのかも知れません(笑)。
Commented by 木蘭 at 2010-10-03 12:42 x
フィギュアの明暗について思考されているとの事ですが、
しかしフィギュアの明暗って難しくて、いつも同じ様に迷っています。
というのも、絵画やフラットの様に平面で在れば、光の演出も必要であり、かつ自由に行えるのですが、立体物に着色しようとした時には、それと真逆な気がするからです。
立体物であると、観賞の方向は自由ですし、同時に光の方向も限定しにくいからです。
強力な特定の光を演出する場合は別として。
特に悩んでしまうのは、日焼けした肌の表現です。
光の当たる場所を明るくしようにも、光の当たる部分の肌が一番黒っぽい色だからです。

ミニスケールの物だと、そこまで細かな色彩表現が出来ず、コントラストを強めにせざる得ません。
逆に、ビックスケールだと現物に近く、自然光による光の演出が加わるので、コントラストを付ける必要(自由)が少なくなります。
問題は1/35~90mm位の最もポピュラーなスケールの物です。
これは難しい!
どうしたら良いのでしょうねぇ・・・苦闘は続きます。
Commented by Snakestone at 2010-10-03 18:20 x
>木蘭様
どうも、こんにちは。
木蘭様の言ってるとおりなんです。
なんだか自分も馬鹿まじめにそのようなコンテンツを発表してもあまり意味はないと判断したのです。(もう20年来の筋金入りの結論です)
小説には小説の文法があり、マンガにはマンガの文法があると、よく専門家は言っています。それと同じで、絵画,フラットフィギュアにはそれのフォーマットがあり、ラウンドフィギュアにはラウンドのフォーマットがあると思っています。ラウンドでは私も随分と模索しました。そして所謂海外コンテストでありがちなフォーマットに落ち着きました。
 でも、それって本当にそれでいいのだろうかと自問することがあります。最終的に日本画みたいに、影も付けずべた塗りにしか見えないんだけど、緊張感のある作品が究極かななどと思う事もありますが、そんな事を馬鹿まじめに考えている自分があほらしくなるのです。
 だからみんな好きなようにやればいいんです。
Commented by Snakestone at 2010-10-03 18:36 x
<補追>
今思ったのですが、結局アートって哲学と似ていますね。
哲学はクワス理論というのがあって現在完全に崩壊したところから始まっています。数学でいうところのプラスをマイナスと考えてもいいという理論です。つまり偉い人が過去にこんな事を言ったからといってもそれは別の解釈もできる限り絶対ではないということです。コンテストはあくまで優劣を決めねばならないので、現在のようなフォーマットになっていったのだと思います。格闘技でめちゃくちゃだったバーリトゥードが勝利するためのルーチンが出来てしまったのも似ていますね。
でも僕は初期のめちゃくちゃだった頃の方が面白いと思います。だから正直なところユーロより静岡ホビーショーの方が面白いです。
特に気に入ってるのは親子の作品コーナーです。僕はあの人達にはかないません。
Commented by 木蘭 at 2010-10-07 15:05 x
20年とは業が深い(笑)。

確かに「ありがちなフォーマット」というのは、ある種の完成型だとは思います。一番無難なやり方とも言えて、間違いのないやり方とも言えるのでしょうか・・・面白くはありませんが。

ただ最近、面白いなぁ・・・と思ったのが、ミニチュアパーコさんの作品で、非常に色の情報量が多く、深い色で、ありがちな立体感とも違う色彩だと感じました。
塗装や配色ミスのリカバリーを繰り返した末の色味らしいのですが、非常に面白いな・・・と感じました。
多角的に観賞される作品なんだから、塗装も多層的であるべきじゃないかな・・・と。
同じ様な技法で、AFV模型の世界では、フィルタリングなんて技法がありますが、あれは平面的な物に、面白味を加える技法なんでしょうが、アバウトな光線を再現するという意味では同じだと思います。
ぱーこさんの作品は、計算されていない故に、あざとさが無く、意外性のある表現で感動しました。本人は、全然望んでいないのでしょうが(笑)。

フィギュアも、そろそろ写実的な古典主義から脱皮せんとイカン気がします。印象派!とか、シュールリアリズム!とか言って、ヘタウマ系を目指そうかな・・・。
Commented by Snakestone at 2010-10-09 13:31
>木欄様
御坊様。仰るとおりでございます。
業を落とす為にも毎日早朝座禅を組み、読経に励みます(すみません禅宗なものですので)
御坊様も密教の秘術をもって護摩供養などしていただき支援していただけると大変助かります。
冗談?はさておき、そうですね。権威やら形式、常識概念、観念みたいなものから解放される事が肝要ですね。
パーコさんの作品は僕も同感でした。
お互い子供みたいに無邪気に作品が作れたらいいですね。

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